コロナ禍を通して感じた水瀬いのりさんの活動について

皆様お久しぶりです。ぽけもぐです。

水瀬いのりさんの活動に関して色々と思うことがあっても文章化することが正しいのか迷い、書いては消したり、日々が忙しかったりしているうちに前回の記事から1年以上経過してしまいました。

執筆時点では4thアルバム「glow」が発売し、いのりちゃんの新たな道が示され、ツアー開催間近かと思われたタイミングで関係者のコロナ感染により神戸公演延期が決まり、代わりにツアー初日になった愛知公演開催日も過ぎてしまいましたが、その「glow」について語る前にコロナ禍になってからのいのりちゃんの活動について私なりに感じたことを書きたいと思います。私の中ではglowツアーは始まっていないので始まっていない世界線でこの記事を書いています。そのためネタバレもありません。

この記事を書いて私の考えを示すことで「glow」の感想に繋がるので興味がある方はお付き合いください。

前半はツアー神戸公演延期が決まる前に執筆していた内容、後半は延期が決まってから書いています。

 

さて、細かいことを書く前に私がコロナ禍のいのりちゃんに対して感じている総括を書きますね。

「プロとしての自覚と責任が増し、努力と我慢の日々だった」

これで私の言いたいことはある程度予測できるかと思いますが、どういう思考回路でこういう総括に至ったのかを書いていきます。

 

まず、"新型コロナウイルス(以下コロナ)"のせいで生活が大きく変化したことは万人の共通点だと思いますが、コロナ対策をどの程度行うのか、というのは人それぞれ差が出たと思います。その意識の差で個々人の考えが明確になり、尊敬に値する人、幻滅した人etc.、周りの人に対する捉え方も変わったように思います。

コロナに感染することでどの程度の症状が出るのかは個人差がありますし、時期によってコロナに対する考え方も変化してきたと思いますが、共通して言えることは感染した人は10日〜2週間程度隔離が必要になり、仕事に穴を空けることになります。ですのでコロナ対策をしっかり行うことはどんな職業においてもプロ意識の高さに直結すると私は考えています。とはいえ、いくら万全なコロナ対策をしているつもりでも感染してしまうことはあるようなので、コロナに感染する=プロ意識が低いということでは無いですが、日々の過ごし方次第で周りが仕方ないと思うのか感染して当然と思うのかは分かれると思います。この記事を投稿する少し前に声優陣のコロナ感染が非常に多くクラスターのようになっていましたが、プロ意識が高そうに見える人でも感染していたので仕方ないと捉える人が多かったことでしょう。

 

さて、水瀬いのりさんのコロナ対策はどうなのか、というのはファン目線からは一部しかわからないので絶対こうだった!とは言えませんが、ラジオ等の発言を聞く限りでは相当気を遣ってコロナ対策を行っているように思います。

世間のコロナ対策が緩んで来た時期でも二段階くらい厳しく対策していたように思いますし、その成果として執筆時点までコロナに感染していないことは素晴らしいと思います。

大きな分岐点になったのは2022年正月休みに行われた仲良し声優の集まり(くまさおりなみなみ+ねるヴァネ姉妹)にいのりちゃんが参加しなかったことでしょう。その時期になると世間のコロナに対する意識も薄まり帰省する人も多かったですし、結果としてその集まりでコロナに感染することは無かったので何も問題は無いものの、いのりちゃんだけ参加しなかったという事実は相当気を遣っていることがわかるエピソードだったと思っています。まあ参加しなかった理由を直接的に話したわけではないので何か別の予定があって参加しなかっただけかもしれませんが、コロナ前であれば確実に予定を合わせて参加していただろうなと思うメンバーではあります。ですのでコロナ対策のために参加しなかったと私は推測しています。

 

それはさておき、実際に声優がコロナに感染したらどうなるかを想像してみましょう。

症状は人それぞれで高熱を出している方もいますが、結果として約2週間後には仕事に復帰しているケースが多数のようです。つまり2週間程度仕事のスケジュールを組み直す必要はありますが、復帰後は問題なく仕事を再開できているように思います。まれに後遺症が残っている方もいますが…

声優の仕事量も人それぞれ差があると思いますが、アフレコは分散収録のおかげでスケジュールの組み直しも行いやすいでしょうし、余程ギリギリなアフレコスケジュールでなければ制作への影響も最小限で済むでしょう。むしろ何かあってもいいように放送スケジュールに余裕を持たせてアフレコを終了しているケースが増えている気がします。

しかしアーティスト活動や作品のユニット活動をしていると話は少し変わり、雑誌やMV撮影、ライブの幕間映像やグッズ撮影、リハーサルやライブ本番等、活動すればするほど多数の人が関わる仕事が増えると思います。つまりスケジュールの組み直しをすることはアフレコより困難ですし、関わる主要スタッフ1人が感染するだけでスケジュールの組み直しが必要になるため、チーム全体としてコロナ対策は万全にしなければなりません。もしライブ本番がコロナに感染したことで中止になった場合、開催直前での中止のケースがほとんどですし会場キャンセル料やチケット返金等、損害も大きくなります。ですので日々の生活から感染対策を徹底する必要があるということです。

いのりチームがコロナのせいでスケジュール変更になったケースは今回のglowツアー神戸公演が初めてだと思うので恐らく今まで主要メンバーはコロナに感染していなかったのでしょう。もちろんいのりちゃん本人のプロ意識の高さも影響しているでしょうが、いのりチーム全体として意識が高い対策を行っていたから感染していなかったという結果を出せていたのだと思います。

今回感染してしまったのは昨今の流行り具合から察するに仕方ない部分もありますし、そろそろこうなる予感はしていましたが、その対応自体がどうなのか、という点については思うところもあるのでまとめて後半に書きます。

 

さて、ここまで当たり前のことを長々と書きましたが、結局私は何が言いたいのかと言うと、コロナ対策は"自分のためというよりも周りのために行う"ということです。

仕事に穴を空けて周りに迷惑をかけないためにコロナに感染しない。単純なことですがそれが完璧にできてる大人がどれほどいるかと言うと割と疑問ですよね。私の身近でも会話する時にわざわざマスク外して話しかけてくる上司とかいますし、この人は周りに気を遣えない人なんだな〜と感じる日々です。

最初に書いた通りコロナに感染してしまうこと自体は悪ではないですし、他人と関わる機会が増えれば増えるほど感染リスクは上がるので仕方ない部分もあります。声優は一日に複数現場に行って収録することが多いので、いくらアフレコ現場で対策していても交通機関を使って移動すれば無限に人が溢れていますからね。

もちろん感染しないことが一番良いですが、感染しても無症状で免疫が付くならその後しばらく感染するリスクは下がるよなーなんて簡単に考えてしまいますが、重症化や後遺症が残るリスクや医療機関への負担を考えるとそんなに都合良くいきませんし、やはり感染しないように対策を続けるしかないのかもしれません。

 

長々と私のコロナに対する考えを語りましたが、実際にコロナ禍で頑張ってきたいのりちゃんについて具体例を挙げて振り返りたいと思います。コロナ対策をして健康であり続けることは前提として、プラスαで頑張っていることを書いてみました。

 

・ラジオで話す近況トーク

いのりちゃんは毎週収録のラジオ「MELODY FLAG」が放送中ですが、コロナ禍になって外出できなくなり話すネタを用意するのが難しくても近況トークをほぼ毎週話していたことは凄いと思いながら聴いています。そもそも毎週フリートークしてリスナーを楽しませることができる能力を持ち合わせているだけで凄いのですが、コロナ前は女性声優と遊びに行った報告が多かったのにコロナ禍ではできなくなったにも関わらず別ネタに切り替えて話せていましたね。家族エピソードが増えた気がするのはやはりいのりちゃんらしいなと思います。

私としては今のメロフラはいのりちゃんの近況トークと仕事の話がメインで、リスナーの自分語りと同じネタをずっと擦る作家とリスナーには飽き飽きしている現状のため、いのりちゃんのフリートークがうまいおかげでなんとか聴けています。

 

・スタイルの維持

コロナが流行り始めた当初はイベントが全て中止になり人前に出る機会が激減しましたが、雑誌等の撮影のためにスタイルは維持し続けなければなりませんでした。生活が大きく変わってストレスが溜まることも多いでしょうし、食べることでストレス発散する人もいると思います。いのりちゃんも食べることは大好きで意外と大食いらしいですが、それでもスタイルを維持できているのは凄いことですね。BiliBiliの配信ライブに参加した際にブルコンツアーの衣装をそのまま着れていたのがスタイルを維持していた何よりの証拠でしょう。

過去の傾向から察するにいのりちゃんは太り始めたら顔に表れるタイプだと思うのでパッと見でわかってしまい、すぐオタクが指摘してくるのがウンザリするかと思うのですが、コロナ禍を通して大きく変化したことは無かったように思います。むしろ痩せすぎだからもっと食べろって言うオタクがずっといますし、それだけスタイルの維持を頑張っているのでしょう。てか女性の体型についていちいち突っ込むデリカシーのないオタクが多すぎ問題は永遠の課題ですね。写真写りだけで見え方も変わるのにね。

 

Twitter投稿

いのりちゃんが現在使っているTwitterのアカウントは「水瀬いのりinfo」というスタッフが運用しつつ本人がたまに呟くことになっている公式垢のみですが、実際はいのりちゃんが頑張って運用していると思います。恐らくキングレコード側の広報がスタッフとして運用しているのでしょうが、スタッフが呟くのは公式サイト更新のお知らせやメロフラ放送予告と放送後旗くらいで、普段の作品に関するRTはいのりちゃん本人が行っていると推測しています。そう推測するのはいくつかRTした後にいのりちゃん本人の呟きがほぼ同じタイミングで行われることが多いからです。まあキングの広報からすると声優業についての告知RTをわざわざ調べてする必要性が低いので、いのりちゃん本人がするしかありませんしね。そうなるといのりちゃんは空き時間に"水瀬いのり"等でツイ検索してみんなに知らせたい呟きを探してRTするという流れになりますが、有益な情報もあれば見たくない呟きも検索で引っかかってしまうのが現状です。

検索しているうちに不快な無断転載を目にすることが多々あるから、今年の6月、アクセルワンの公式サイトに弊社所属声優の肖像に関するお願いが掲載されるようになったのでは?と私は推測しています。しかし冷静に考えるといのりちゃんの写真って声優業よりアーティストとして活動している時のほうが多く出回ってる気がするので、キング側でも無断転載禁止の掲載を大々的にすべきでは?なんて思いますが、結局注意を掲載するだけじゃキッズによる無断転載は多少減っても完全には止まっていないのが現状です。無断転載が悪いことという認識自体が無い層はどうしても出てきますしね。そもそもTwitterで無断転載画像を使ってフォロリツ稼ぎをするのなんてかわいいもので、Youtubeで出演動画やラジオを無断転載して小銭稼ぎしてるほうがよっぽど悪質なので、具体的な法的手段をしないと今後も同じことは続くのだろうなと思っています。

話が逸れましたが、コロナ禍になってから出演作品の告知RTの頻度が増えた気がするので、それだけ告知探しを頑張っているのだと思います。その分オタクの呟きがいのりちゃん本人に見られている頻度も高くなっている可能性があることは考慮すべきですね。とはいえいのりちゃん側も誹謗中傷をいちいち気にしていたら心が疲れるだけなので、スルースキルを身につける必要はあるでしょう。よっぽど悪質な物は法的手段に出るしか解決策はありませんしね。

 

 

こうしてまとめてみると、いのりちゃんがコロナ禍でも健康を維持しつつできることを精一杯頑張ってきたことがわかると思います。

ここまで頑張れる理由って仕事をすることでお金を貰う、その期待に応えるためにできることをやる、頑張った仕事を沢山の人に知ってもらいたい、というシンプルな理由な気がします。

結局声優さんのお仕事って"演じる"ことがベースにありますが、その"演じる"というのは誰かの期待に応えることを意味すると私は思っています。その誰かというのは仕事の発注者だったり受け取るファンだったりすると思いますが、"自分のためというより周りのために行う"仕事でしょう。

ここで私が上に書いたコロナ対策の考え方と同じ答えに繋がりましたが、その点を意識してるか否かで日々の過ごし方は丸っきり変わるでしょう。いくら仕事ができても自分本位で周りに気を遣えない人と、気配りできる人なら次も一緒に仕事したいのは後者だと思いますし。

いのりちゃんの場合、若い時は周りに気遣いできてないことも確かにあったように思いますが、年齢を重ねるにつれて明確なプロ意識が芽生えてきたように感じます。特にコロナ禍を通してその意識も大きくなった気がします。その証拠に周りのスタッフの仕事っぷりを褒める機会が非常に増えたと思います。

いのりちゃん自身がプロとして自覚を持った仕事をしながら、自分ひとりでは仕事が成り立たないことも知り、支えてくれる周りの人がプロの仕事をしていたら発言することで広め、いのりちゃんに褒められた人は今後もいのりちゃんのために仕事を頑張ろうという気持ちになる、という好循環が生まれていると思います。

とてもシンプルな構造ですが、この良い流れを生み出せる人ってそこまで多くないと思いますし、成功する人はこういうことを自然と行えているんだろうなと思う日々です。毎日周りの愚痴ばかり言ってる人とは仕事したくないですしね。

とはいえ周りのスタッフ全員が褒められるに値する仕事ができているかと言うとそうではないと思いますし、私がファン目線で見ててもお金貰って仕事してるんだからもっとちゃんと仕事しろよって感じるケースはそれなりにありますが、その辺りをいのりちゃん本人がどう捉えているのかは気になるところではあります。まあ気にしすぎても仕方ないので、いのりちゃんは自分にできることを頑張るだけなのかもしれませんね。

 

 

【glowツアー神戸公演延期決定後の私の思い】

さて、ここまでコロナ禍のいのりちゃんがどれほど頑張ってきたかについて語ってきましたが、結果として関係者がコロナに感染してglowツアーの初日である神戸公演が延期になってしまいました。ということで延期決定後の話をここから書いていきます。

 

公式からのお知らせは8/31(水)12時に以下のglowツアーサイト内に【兵庫公演】公演延期のお知らせとして掲載されました。

Inori Minase LIVE TOUR 2022 glow

それを受けてのいのりちゃんからのコメントは以下のツイートの通り。

 

まず、この公式発表は非常に事務的な内容で感情が入る隙がありません。

関係者にコロナ感染者が出ました、だから延期します、振替日程はこの日に決まりました、行けない人は返金します、最後にテンプレ謝罪文掲載、という内容です。

この発表でわかることとわからないことを整理していきますね。

 

[わかること(推測できること)]

・関係者にコロナ感染者が出た。

・その関係者はツアーを開催するうえで欠かせない役割を持つ人。

・いのりちゃん本人は元気。

・感染者が1人であれば代役を用意すれば無理に開催できるため複数人感染した可能性が高いこと。

・延期の振替日程が初報で決まっており、いのりちゃんがコメントをすぐに出しているため、数日前には感染が判明し様々な事柄が打ち合わせ済みだと思われる。

・キャンセル分の座席は再販売される。

 

[わからないこと]

・感染したのが関係者の誰なのかは不明。

・復帰時期も不明。

・ツアーは1ヶ月間毎週土曜日に開催予定だが、翌週9/10以降の公演を開催するのかこの発表ではハッキリしない。

 

今回の発表で一番の問題点は愛知公演以降がそのまま開催されるのか不明な点でしょう。延期って書いてないから開催するよってことならめちゃくちゃ不親切ですよね。何故ならファンからは感染者の状況が不明で推測するしかないので、そこの解釈がズレる可能性があるからです。"現時点で予定通り開催予定です"の一言があるだけで受け取る側は安心できますし、万が一開催できなくなったらその時に改めて発表すれば良いだけなので、受け取る側の気持ちをわかっていない運営だなって思います。

思い返せば昨年開催されたハロホラツアー初日の大阪公演でも、台風が近づいていたり緊急事態宣言が延長して時期が重なったり不安要素はありましたが、運営から"予定通り開催予定です"という発表は無く、ファンからすると何も発表されないから恐らく開催するのだろう、と予測して行動するしかありませんでした。他にもハロホラツアーは様々な問題点がありましたね。私が運営に対して不信感が溜まったのはその辺りの対応だったりしますが、それはまた別のお話…

 

さて、企業として事務的に発表するのが正しいとはわかりつつも、こうもハッキリしない事柄ばかりだと受け取る側はモヤモヤした様々な感情が入り乱れることになります。どういう立場かによって感じ方は人それぞれでしょう。ということで本人や関係者、ファン、それぞれの視点から今回の延期を通してどう感じるのかを私なりに分析してみました。

 

[水瀬いのり本人]

ツアーを開催するうえで演者本人は一番頑張らなければなりません。歌うための喉の状態はもちろん、容姿や覚えなければならないこと等、あらゆる要素を最高の状態にしなければなりません。ピークは映像化される一番大きな公演かもしれませんが、初日も同じくらい大事ですし、今回のglowツアーは1ヶ月間毎週土曜日に開催されるため最高の状態を保ちつつ、別のお仕事も平行しながらツアー期間を過ごすことになります。更にコロナ禍では途中でコロナに感染すると全てのスケジュールが狂うため、今まで以上に気を張って日々を過ごすことになります。ですので始まる前からツアー初日を逆算して気持ちを高め準備をする必要があります。

しかし今回のように関係者のコロナ感染によりスケジュールが狂うとそこまでの調整も狂いますし、何より本人が感染対策をずっと頑張って色んなことを我慢しているからこそ、反動のストレスも非常に大きいものでしょう。とはいえ演者本人は先頭に立っている立場である以上、表向きには前向きな姿勢を見せなければなりませんし、そう見せようと頑張っているのが上記のいのりちゃんのコメントだと思います。

今回の場合は本来最終公演だった横アリの翌週に振替日程を組めたということで結果として始まりが1週遅れて終わりも1週伸びた形になり、スケジュール的にはそこまで大きな変更ではないのが幸いしていますが、恐らく直前のリハーサルスケジュールはズレたと思うのでそこの調整は大変かもしれません。

いのりちゃんからすると公演がある限りどんな状況でも頑張るしかないので、なんとか気持ちを切り替えてツアーを乗り切ってくれることを願います。

 

[感染した関係者]

感染した人が誰で何人いるのか不明ですし、感染した経緯も不明ですが、感染して迷惑をかけてしまった以上、復帰したら今まで以上に頑張る姿を見せるしか選択肢はないでしょう。感染は仕方ないにしても復帰後にどう行動するかで仕事をするうえでの自覚と責任が問われますし、体調が万全になったら人一倍頑張って欲しいと思います。

ちなみに、いのりちゃんがコメント内で謝っていないことを指摘するファンがいるようですが、今回に関してはいのりちゃんは完全に被害者なので謝る必要性は全くありません。しかし公式からは事務的な謝罪しかされておらず、気持ちを表明しているのはいのりちゃんのみであるため、気持ちをぶつける先がいのりちゃんしかいないという状況が生まれているように感じます。感染した関係者を守るために具体的に誰かを発表しないのかもしれませんが、そうすることで先頭に立っている演者本人に理不尽な批判をする人が一定数出ているというのは一考すべき点だと思います。

 

[感染してない関係者]

演者本人と同じく被害者ですが、新たなスケジュールでできる限りのことを頑張るしかありません。そして今後コロナに感染して再びスケジュール変更になる可能性があるため、コロナ対策は今まで以上にしなければなりません。一番怖いのは細切れにコロナの感染者が出て満足にツアーが開催できないことですので、それを防ぐための行動をしてほしいと思います。

 

 

次からはファン目線で感じたことを書いていきますが、基本的にオタクは自分勝手なので都合が良くなったら喜ぶし悪くなったら批判する生き物であるという前提が大事になります。

[神戸公演不参加のファン]

元々神戸公演に不参加だったファンからすると今回の延期は特に影響はありません。

逆に愛知公演参加者からすると初日公演に繰り上がることになるのでかなり得をすることになります。

また、神戸公演のキャンセル分再販売でチケットを入手できれば1公演更に行ける可能性も生まれますし、マイナス要素よりもプラス要素のほうが大きいでしょう。

 

[神戸公演参加予定かつ振替公演に参加するファン]

延期した振替日程でも問題なく参加できる方はここになります。この中でも分岐するので分けていきますね。

・全通するファン

スケジュールは1週ズレるものの、結局全部参加するので大きな影響は特にないでしょう。

強いて言うなら遠征費用を一度キャンセルして再予約する必要があるため金銭的なダメージは大きいですが、そもそも全通できる財力と時間があるのだから特に気にするような事柄ではないでしょう。

 

・2~4公演参加するファン

初日公演が愛知にズレて神戸公演が千秋楽になるため、愛知公演に参加するか否かが分岐点になるとは思いますが、こうなってしまった以上自分が参加する公演を楽しむしかありません。自分が参加する初回公演まではネタバレ避けをする必要がでてきますし、参加公演が遅ければ遅いほど耐え忍ぶ日々が長くなるためダメージはそれなりに大きいでしょう。

 

・神戸1公演のみ参加する関西近郊のファン

元々"近いから"という理由で神戸公演に参加すると思うので、初日から千秋楽に変更になったことでネタバレを気にする必要はあるものの、そこまで大きな影響はないでしょう。何と言っても遠征費的な意味で変化が無いのは大きな利点です。

 

・神戸1公演のみ参加する遠征ファン

恐らく神戸が"初日だから"という理由で参加すると思う層です。

ツアーで初日公演に参加するメリットは非常に大きく、セトリや衣装、演出等が初解禁されますし、何と言っても演者が初めて体験することを見ることができるのは大きな利点となります。特に今回のglowツアーではコンセプトが今までのツアーとは大きく異なると予想できるため、誰よりも早く見たい!と願う人は多いでしょう。

ですのでツアーは一つしか参加できないけどネタバレを気にする人ほどこの選択肢を取る人は多いと思います。しかし延期になって千秋楽になってしまったことで真逆になるため、ネタバレを一番気にしなければならない立場に変化しました。そして振替公演は3連休にぶつかるため1ヶ月前から遠征を決めると金銭的にも大ダメージです。

この立場であれば文句の一つや二つは言いたくもなるのもわかります。今回の延期に関する文句で見かけたのは「全公演延期しろ!」とか「いのりちゃん謝罪しろ!」とかですが、こういう心理状況から至った文句だと推測できます。

とはいえ「全公演延期しろ!」というのは少し客観的に考えれば絶対に無理だとわかるのでただの暴論ですし、「謝罪しろ!」というのはモヤモヤした気持ちをぶつける先が無いから発散しているだけだと思います。上にも書いた通り今回のいのりちゃんは被害者ですので謝罪する必要性は皆無ですしね。

結局のところ今回の延期は仕方ないで済ませるしか無い案件なので不満に思っても発散もできず、ず~~~とモヤモヤしたまま日々を過ごすしか選択肢はないでしょう。とはいえ振替公演に参加すると決めたのであればまだ気持ちは切れていないと思うので、振替公演を楽しむことで不満が解消されることを願います。

 

[神戸公演参加予定かつ振替公演に参加しないファン]←私はここ

突然決まった延期と振替公演のため、一定数参加できなくなった人もいるでしょう。

その理由は元々別の用事が入っていたり、仕事が休めなかったり、金銭的な問題だったり、初日公演じゃなくなったから行かない等、様々かと思いますが、振替公演に行けるのは当たり前ではないということです。

そもそも神戸公演の会場は「神戸国際会館こくさいホール」でキャパは2112名しかありません。ですので行きたい人の全員が参加できるキャパでは無いですし、参加するためには色んな作戦を練ることでチケットを入手します。ほぼFC先行で入手しないと参加は無理ですしね。無事に参加が決まれば休みの調整や遠征準備等、お金も時間もかけてスケジュールを組みます。そんな苦労を重ねてゲットしたチケットも運営側の都合で延期して参加できなくなれば全て水の泡ですし、チケット代の返金はされるものの心の穴は空いたままになります。

別公演に参加できるのであればまだマシですが、この1公演しかチケットを持っていなければどうしようもないでしょう。最悪の場合、色んな事柄に嫌気が指して推すのを辞めるかもしれません。

そういう思考回路は極論ではなくて、そうなってもおかしくないというのが今回の延期だと思います。その1公演にかける思いはファンからしても大きいというのは運営側も知ってほしいなと思います。

 

ちなみに私の場合、振替日程に仕事が重なり休めないため諦めるのですが、幸いなことに横アリのチケットは確保しているため1公演参加することはできます。とはいえ昨年のハロホラツアーの時にネタバレ回避に苦しんだので、今年こそは初日公演に参加するぞ!と意気込んで計画を立てて神戸公演に参加予定だったため、結構ダメージは大きいです。私は札幌在住ということもありどの公演を選んでも飛行機+ホテル代は必須で1泊2日の日程を組むため、そんな容易にスケジュールを変えることもできませんし、今回の飛行機キャンセル分で1万6千円が闇に消えたので金銭的にも痛いですし、正直言うとすっごい萎えたのは事実です。しばらく何もやる気が出ないのは仕方のないことでしょう。

とはいえいのりちゃんは大好きですし、こうして記事を書いている以上気持ちも何とか取り戻しつつあるので、ネタバレを回避しつつ日々を過ごそうかと思います。しかし愛知公演終わりのいのりちゃんの充実感に溢れた顔の写真を見るとめちゃくちゃかわいいと思うと同時にその公演を体験できていないという現実が割りと辛いですが、まあ昨年も散々味わった気持ちなので同じことですね。

 

こうして様々な人の気持ちを想像して書いてみましたが、その人の立場によって延期の感じ方が全く違うというのはわかっていただけたかと思います。

心の動きが大きければ大きいほど今後の推し活に影響する事柄ですし、振替公演があるからそれで何も問題はないだろう、と結論づけるのは違うということも理解していただければと思います。

いのりちゃん本人も関係者もファンもこれ以上コロナに感染しないように気を付けて日々を過ごしましょうね。

 

 

【今回の記事の総括】

私目線から見るいのりちゃんはずっと頑張り屋さんで様々な仕事の経験をすることでどんどん立派な大人になってきていると感じています。

元々いのりちゃんが体調不良で仕事に穴を空けることは無く、私が知る限りでは今年の阿波連ラジオを一度休んだことが初めてだと思いますが、今まで完璧に仕事をし続けてきたからむしろ人間味を感じて安心したくらいでした。

そんないのりちゃんをずっと見てきているはずのスタッフやファンの行動に疑問を抱くことが多かったのもコロナ禍の特徴でした。特にハロホラツアーの時は上っ面だけコロナ対策しているように見せかけながら実態は穴だらけだったり、いのりちゃんが我慢しているであろう複数人の打ち上げを平然と行い様子をTwitterにアップするファンだったり、挙げればキリがないくらい不信感が募った時期で、その感情のままブログを書いてもひどい内容になるなーと思っていたので更新しなかったのが理由の一つでもあります。

何をするにしても自分勝手な行動ではなく違う人の目線から物事を捉えて行動するだけで変わることって沢山ありますし、今回書いたことって全てそれが答えだと思います。

いのりちゃんの精神年齢が高いと言われる理由ってそれができているからでしょうし、そこを意識するだけで人は変われると思います。もちろん私だってまだまだ不完全な人間ですし勢いに任せている時は自分勝手な行動をしてしまう時もありますが、一度冷静になって相手の立場になって考えるだけで違う行動をすることは可能になるでしょう。

この記事を最後まで読んでくれたあなたにとって、そんなことを改めて考えるきっかけになれば幸いです。

 

 

いのりちゃんの声がかわいい!とか容姿がかわいい!とか、すぐわかる部分を褒めてる人は無数にいると思いますが、仕事に対する責任感の強さや日々の過ごし方等、ずっと見ていないと気付けない点を褒めてる人は限られるな、と感じたのでこういう記事を書いてみました。

コロナ対策をするのは仕事をするうえで当たり前といってはそれまでですが、その当たり前が高水準でできている人が限られることを考えても、改めて褒めても良いのではないかと思います。

他人のために頑張り続けるのって非常にストレスが溜まりますし、ストレス発散するための友達との外出や旅行等、制限されたのがコロナ禍でした。そんなストレスが溜まる中で人のために頑張り続けるのが辛くならないのかな、と感じる日々でしたが、その結果として自分がやりたいことをしっかり表現することに特化したのが「glow」のアルバムだと思います。

いのりちゃん自身の想いを表現することで起こる変化に対して私が思うことは様々あるので、その辺りについて「glow」の感想として次の記事で書いていきたいと思います。私が参加する横アリ公演までは私はglowツアーに参加していない世界線にいるため、ネタバレもせずに最近ずっと思っていることを記す予定です。気長にお待ち下さい。

ということで長くなりましたがコロナ禍を通して感じたいのりちゃんへの想いは以上となります。